お金を貸す借りるという金融システムは古くから存在し、お金を借りる方法はたくさん考えられてきました。
そのうちの一つが「質屋」のシステムです。 質屋とは「物」を担保に、それがもっている価値の分だけ融資してもらえるというシステムです。
簡単に解説すると、300万円の価値のある時計を質屋に渡すと、300万円分のお金が借りられる、ということです。(厳密には多少異なるので、本文でご紹介します。)
質屋のメリットは大きく以下の2点となります。
- 即日で融資してもらえる
- 審査なし、担保のみでお金が借りられる
質屋のシステムは、条件が整ったらお得に利用できる面もあるので、自分に合っているかについてを確かめてみましょう。
それでは、質屋のシステムの詳細を解説していきます。
質屋の仕組みを知ろう!
まずは質屋の仕組みをご紹介していきます。質屋とは「物」を担保にお金を借りられるシステムです。
「物」を担保にするため、審査など煩わしい手続きがありません。店頭で担保となる物を受け渡すことによって、その価値に応じてお金が借りられる仕組みです。
実は質屋は、日本では江戸時代から広く商われていましたが、昭和後期、消費者金融の台頭とともに衰退の道を辿りつつありました。
しかし現代では、質屋は新たなビジネスモデルとして、固有の価値を持ち始めているのです。 それはなぜかを知ることによって、質屋を利用する際にも色々と便利に使えるようになります。
質屋では、借りたお金の元金に利息をプラスして返済できた場合、担保として質入れした物は手元に戻ってきます。
これでは、お金が必要であれば「物」を売った方が良いんじゃない?と思うかもしれません。
しかし価値あるものほど、売却価格と購入価格に大きな差があるものです。 もし売却したあとにお金に余裕が出てきても、再び購入してしまうと大きな損失となってしまいます。
そこで、物を売らずにお金を借り、利息を支払うことで質入れした物を手元に戻せる、という「質屋」のシステムが改めて見直されてきたのです。
さらにリサイクル的観点、物を売ることが当たり前になってきた現代では、質屋は新たな金融サービスとして、たくさんの人の興味を惹く存在となっています。
それでは「実際に質屋を利用したい」という方に向けて以下の点について詳しく解説しています。
- 質屋でお金を借りる流れ
- 質屋で担保とできる物について
- 質屋の金利の目安
- 質流れのシステム
- 質屋のメリット
- 質屋のデメリット
それでは、各項目の詳しい解説をみていきましょう。
質屋でお金を借りる流れ
質屋でお金を借りる流れをご説明します。
- 質屋に担保となる物をもっていきます。同時に身分証明書を持参しましょう。
- 査定員による査定、15分~1時間くらいで完了します。
- 査定額に納得がいったら、書類に必要事項を記入します
- その場で査定額分の現金が借入できます。
3ヶ月の保管期限を必ず確認し、それまでに返済しなければ後述する「質流れ」となります。
全ての行程は、早いと30分程度、時間がかかっても1時間半程度で完了します。
担保とする物が多かったり、鑑定に難しかったりする物は時間がかかってしまうので、2時間程度の余裕をもっていくと良いでしょう。
質屋で担保にできるモノはどんなモノ?
質屋で担保となりうる物品は主に古物商で取り扱っている物です。以下によく質屋に持ち込まれる物品をご紹介します。
- 宝石・ジュエリー類
- 時計
- ブランドバッグ
- 指輪
- ゲーム機本体
- スマートフォン
- お酒類
- 古銭・記念硬貨
- 楽器
- 電動工具
これらのような物品が担保としてよく質屋に持ち込まれます。これら以外でも質屋が認めたものは担保となり得ます。
一点一点はあまり10,000円程度でも、多く持ち込むとそれだけ融資額は増えるので、必要であればできるだけ多く持ち込むと良いでしょう。
質屋の金利は?
質屋の金利は「質屋営業法」によって定められています。「質屋営業法」では質屋の金利を上限年利109.5%(月利9%)と定められています。
年利18%程度の消費者金融や、14%程度の銀行カードローンと比べると割高となります。しかし、大手古物商「大黒屋」の質屋サービスでは、月利0.95%~1.5%の月利で融資しています。
この場合、年利は11.4%~18.0%と消費者金融等と大きな差はありません。ただし、質屋も大手から個人営業と幅広いため、自身が利用しようと思う質屋の金利をよく確認して利用する必要があります。
おおよそ1.5%以上の月利では、消費者金融やキャッシング、銀行カードローンよりも金利が高くなるので、金利の確認は必須事項です。
質流れとは
質屋を利用する上で必ず覚えておかなければならないのは「質流れ」のルールです。
「質流れ」とは、返済期限が過ぎた場合に担保とした質入れした物の所有権が質屋に移ってしまうことを指します。基本的には質屋の店頭に並び、質屋の商品となります。
質流れになるまでの期限は3ヶ月とされています。3ヶ月間貸付金の返済がない場合は、3ヶ月目に入った時点で質流れとなってしまいます。
質流れとなってしまった物の所有権を取り戻すことは原則不可能です。質流れした物品を取り戻したい場合は、店頭に並んだときに購入するしかありません。
質屋でお金を借りるときは必ず「保管期限」の3ヶ月を控えておき、返済の滞ることのないようにしましょう。
質流れを防ぐ方法
質流れは、借入日から3ヶ月目に入った時点で、即時行われます。
3ヶ月以降はどうすることもできませんが、質流れの期日を引き延ばすことは可能です。
質流れの期日を伸ばすために必要なことは、「利息分の返済をする」ことです。
例えば、100,000円を月利4%で借りたとします。その場合1ヶ月目にかかる利息は、100,000円×0.04=4,000円となります。
この4,000円だけを返済する限りでは元金は減らないものの、保管期限が1ヶ月延長されます。
つまり、先に利息分だけを12ヶ月分支払うことによって、保管期限が15ヶ月に延長される、ということです。
ただし質屋は月利なので、しばらく返済が滞るだけでみるみる返済金が増えていくので、早めに返すべきです。
100,000円を4%の月利で借りた場合、1年間利息だけを返済し続けると、それだけで48,000円になってしまいます。
これだったら、そもそも担保としている質入れした物を売却して、そのお金を使った方がまだマシでしょう。
質屋は、サっと借りてサッと返すことができる人しか利用すべきではありません。
質屋でお金を借りるメリット
これから質屋を利用するかもしれないという人は、まず質屋のメリットを知っておく必要があります。質屋のメリットは大きく3つあります。
- 即日でお金を貸してもらえる
- 返済できないという心配がない
- もし返済できなかったとしても信用情報に傷がつかない
これらのメリットについて細かく見ていきましょう。
質屋の営業時間内であれば、融資は担保となるものの査定、書類記入手続き後即時行われます。
煩わしい手続きは必要なく、身分証明書の提示と必要書類の記入だけで融資が行われます。
質屋に足を運ぶ手間こそあるものの「いつ振り込まれるんだろう」などと不安等がないので、急ぎでお金が必要な人にとっては、わかりやすく安心して利用できるでしょう。
これは、質屋のメリットでもあり、デメリットでもあると言えます。質屋は、担保とする物品の査定額の範囲内でしか借入ができません。
つまり、最悪「返済できない」となってしまった場合でも質入れした物が質流れとなってしまうだけです。たくさんのお金は借りられませんが、返済金を慌てて工面する必要もないのです。
ただし、質流れになってしまった物を取り戻すには、再購入するしかありません。そのため、質流れを防ぎたい時は、早急に返済、または保管期限の延期をするしかありません。
質屋で借りたお金を返せずに質入れした物が質流れになったとしても、信用情報には全く傷がつかないので消費者金融などの審査には影響しません。
実際に質屋で借りる際も信用情報の調査等は全く行われません。あくまで物を担保とするので返済能力を問う必要がないからです。
借りる際に審査もないし、信用情報も傷がつかない、これは消費者金融等でお金を借りられない人、あるいはこれから借りる可能性がある人にとっては、大きなメリットとなります。
質屋でお金を借りるデメリット
質屋でお金を借りる際のデメリットについても知っておく必要があります。ここでは6点のデメリットをご紹介します。
- 質より買取のほうが金額が高い
- 金利が高い
- 長期借入には向かない
- 質屋自体が多くない
- 担保が必要
- 担保の範囲でしか借入ができない
質屋は、担保とする物品を査定する際、通常買取店等で査定される金額よりも安価な金額で査定します。
保管期限の3ヶ月を過ぎて質流れとなることを考えたら、少なくとも(貸付元金+3ヶ月分の利息)で利益がでることを前提に査定されることが考えられます。
実際に買取と質屋の両方を行っている大手古物商の大黒屋でも、質屋の査定は低くなることが公表されています。
参考URL:大黒屋ホームページ
つまり、質流れとなる可能性が高いのであれば、質屋を利用するより売却してしまったほうがお得ということは、十分にあり得るのです。
絶対に質流れにさせないという計画のもとに借入をする場合を除いては、売却という方法も視野にいれておくべきでしょう。
質屋の金利は、通常消費者金融などより高い場合がほとんどです。
それに月利なので〇%という割合だけを見て判断していると、たった3ヶ月でもかなり利息が増えていることがあります。
大手古物商の大黒屋は、0.95%~1.5%とまだ良心的な金利設定ですが、個人で行っている質屋などは、金利がとんでもなく高いこともあるので安易に利用するべきではありません。
月利を年利に換算する場合はとてもシンプルで、月利×12ヶ月で年利が計算できます。月利4%であれば、年利48%となります。
これは脅威です…。それでも質屋営業法では、月利9%までは認められているため違法ではありません。
こうした事情から金利がとても高い質屋もあるので、金利は絶対に確認すべきです。
金利がとても高い質屋は「長期借入には向かない」と言えます。質屋は、保管期限の3ヶ月間を目安に融資するというシステムなので長期貸付のことは想定されていません。
利息を払い続けることで長期借入も可能ですが、特段メリットもないので長期借入の場合は、銀行カードローンや消費者金融を利用するのがベターでしょう。
質屋は、店頭での即時融資という点がメリットとして挙げられましたが、そもそも質屋自体が町中に多くないというデメリットがあります。
昔は町中に数店舗くらいあったのですが、今では町中に1店あればいいところです。
しかし、そういった個人で営業する質屋は「査定額が極端に低い」「金利が高い」ということも多いので、実際の利用にはオススメできません。
大黒屋のような大手の質屋を利用するのが好ましいですが、繁華街に出なければ店舗がないので、気軽に利用はできません。
店舗数が少なく、気軽に利用できないのは大きなデメリットです。質屋を利用したい人は、まず近くに大手質屋の店舗があるのかを探すことから始めましょう。
これを言ってしまっては元も子もないかもしれませんが、質屋でお金を借りるには担保が必要です。
そもそも担保となる物品があれば、それを売却してお金に変えれば良いのです。
「親の形見を担保に質入れしてお金を借りる」など、物品を売却できない事情がある人しか質屋を利用するメリットはありません。
お金を借りる方法としては、ある一定の需要があるのもわかりますが、質屋からお金を借りて恩恵を受けられる人はごくわずかだということを覚えておきましょう。
返済できないという心配がないのはメリットですが、その反面、担保の価値の範囲でしかお金が借りられないことはデメリットでしょう。
「もっと価値があると思っていた…」「状態が悪く、思ったより査定額が伸びない」という事態が起こってしまうと必要な現金を用意できなくなる可能性があります。
「確実に〇〇円の現金が必要」と金額が決まっている場合は、質屋より消費者金融や銀行カードローンのような、予め借り入れできる金額を決められるのほうを利用するのがよいでしょう。
質屋以外で即日融資が必要なときに利用できる方法
質屋は、即日で融資してもらえる方法ではありますが「融資に必要な金額に相当する担保となる物品を持っている人」しか利用できない限定的な方法ということがわかりました。
さらに「借入希望金額を自分で決められない」というデメリットもありました。
「信用情報に傷がついていて、消費者金融から借りられない」「お金は無いけど物はある」という人を除けば、即日でお金が必要な人は、消費者金融かクレジットカードのキャッシングを利用する方が現実的な解決となります。
消費者金融やクレジットカードのキャッシングは、審査さえクリアすれば必要な金額融資してもらえます。
それでは、即日融資が可能な消費者金融とクレジットカードの特徴を見てみましょう。
消費者金融でお金を借りる
即日融資が可能な方法の中で、最も便利な方法が消費者金融です。まずは消費者金融の特徴をまとめましたので確認してみましょう。
金利 | 融資限度額 | 融資スピード | 審査 |
3.0%~18.0% | 最大800万円 | 最短即日 | 〇 |
無利息期間 | 担保・連帯保証人 | 在籍確認 | カードレス |
30日間~60日間 | なし | あり | 対応 |
消費者金融の特徴は以下となります。
- 審査から融資まで最短即日融資
- 無利息期間が設けられている場合がほとんど
- 担保、連帯保証人なし
上記の表からも分かるように、消費者金融は最大800万円まで借入可能であり、審査の通過期待値も高くて、とても利用しやすい借入方法となっています。
審査がある代わりに担保・連帯保証人が不要となっているため、手元に担保となるものが無くても簡単に申し込めるようになっています。
消費者金融最大の特徴は、初回利用に限り無利息期間が設けられている点です。無利息期間は、文字通り指定期間中の利息が0%というサービスで、借入金に対しての利息が一切かかりません。
一回のみ30日~60日程度の短期借入である場合、無利息期間内であれば、元金のみの返済となるため、どの借入方法よりも確実にお得な借入方法となります。
消費者金融を利用する時の注意事項
消費者金融は、お金を借りる方法の中で審査スピード・融資スピード・借りやすさ・返しやすさの観点からみると最も便利な方法と言えます。
ただし、借りる際の注意事項もあるので、必ず確認してください。消費者金融について知っておいてほしい注意点は以下の3点です。
- 審査基準
- 在籍確認
- 総量規制
これらの注意事項について詳細を見ていきましょう。
消費者金融は、質屋と違って返済能力の有無と信用情報機関の信用情報による審査が行われます。
消費者金融の審査基準を知っておいて、自分が審査に通過できそうなのか否かを確認しましょう。審査の基準は大きく以下の点となります。
- 年収
- 収入の安定性(正社員ほど安定しているという評価)
- 所有物の有無(住居・車両がメイン)
- 他社からの借入状況
- 金融事故歴
これらが消費者金融の審査基準となっています。
つまり、上記のどれかに不備がある場合は審査に通過できない可能性があります。
ただし、収入の安定性については、最近はアルバイトやパートであっても審査を通過できる場合も十分あるので実際には審査を受けてみるのが手っ取り早いです。
まずは審査を受けてみて通過できなければ、上記の内で何が原因になっているのか?という考え方をするのが良いでしょう。
収入の安定性がない場合や金融事故歴があるなどの場合、審査を必要としない質屋からの借入に切り替える必要があります。
消費者金融からお金を借りる場合は、在籍確認が必要となります。
在席確認とは、収入情報に虚偽がないかどうかを確認するために、職場へ直接連絡して申込者が在籍しているかどうかを確認するというものです。
基本的には電話での確認ですが、相手方は消費者金融と名乗ることはないので、職場に消費者金融からの借入がバレることはほとんどありません。
本人が直接電話に出る必要もなく、職場の在籍だけが確認できれば在籍確認は完了となります。
そのため、在籍確認という言葉ほどのインパクトがあるわけではないのですが、職場によってはどうしても電話連絡は避けたいという状況もあるかもしれません。
そういった状況の場合、消費者金融によっては、電話とは別の方法で在籍確認が取れる消費者金融もあるようです。
基本的には電話での在籍確認となりますが、レイクALSAのみ別手段での在籍確認が可能です。
消費者金融の審査を通過するためには、この在籍確認が審査の中に含まれているということを覚えておいてください。
消費者金融は、貸金業法に則って貸金業を行っているので、総量規制が適用されます。総量規制は、年収の3分の1までしか貸し付けてはいけないという法律です。
消費者金融の貸付限度額は最大800万円となっていますが、総量規制が適用されるので800万円を借りるためには年収2,400万円が必要となります。
消費者金融は、総量規制を遵守するため、年収500万円であれば170万円ほどが借入限度額となる点は留意しましょう。
クレジットカードのキャッシング機能でお金を借りる
クレジットカードのキャッシング機能がついている場合は、キャッシング枠を利用することで即日融資が可能となります。
金利 | 融資限度額 | 融資スピード | 審査 |
14.0%~18.0% | 最大800万円 | 最短即日 | 〇 |
無利息期間 | 担保・連帯保証人 | 在籍確認 | カードレス |
なし | なし | あり | なし |
クレジットカードのキャッシング機能は、即日で融資が可能ですが、キャッシング機能を付帯するための審査に通過する必要があります。
審査には少なくとも3日程度は要するので、キャッシング枠がついていない場合は、キャッシング機能での即日融資はあきらめましょう。
金利の上限は消費者金融と変わりませんが、下限がかなり高くなっています。これは高額融資の時でも金利が高くなってしまうということを意味します。
消費者金融もキャッシングも最低金利が適用されるためには、融資額をかなり多くする必要があります。
10万円程度であれば、どちらも最高金利が適用されてしまうので大きな違いはありませんが、100万円を超える場合は大きな金利差が生まれるので注意が必要です。
申込翌日で現金が必要な時には銀行カードローンがベスト
即日融資でなくても、申込日の翌日であれば大丈夫だという方であれば、銀行カードローンからお金を借りるのも一つの方法です。銀行カードローンの特徴は以下のようになります。
金利 | 融資限度額 | 融資スピード | 審査 |
4.0%~15.0% | 最大800万円程度 | 最短翌日 | △ |
無利息期間 | 担保・連帯保証人 | 在籍確認 | カードレス |
なし | なし | あり | 対応 |
銀行カードローンは即日融資ができませんが、最短翌日の融資に対応しています。
最大金利も質屋や消費者金融に比べて各段に低くなっています。 ただし、審査は消費者金融よりも通過が難しいことがデメリットとして挙げられます。
銀行カードローンの審査に通過できないという場合は、審査がない質屋を利用する、あるいは審査通過に期待が持てそうな消費者金融を利用する方法に切り替えましょう。
質屋の借入と他の借入を比較
質屋の利用を考えている方のために、質屋と他の借入方法の違いをまとめました。
項目 | 質屋 | 消費者金融 | 銀行カードローン |
---|---|---|---|
金利 | 最大月利9% | 実質年率4.0%~18.0% | 実質年率4.0%~15.0% |
融資限度額 | 担保による | 最大800万円 | 最大800万円 |
審査 | なし | あり | あり |
融資までのスピード | 最短即日 | 最短即日 | 最短翌日 |
担保・連帯保証人 | 要担保 | なし | なし |
それでは、各借入方法との違いを見てみましょう。
質屋と消費者金融を比較
質屋と消費者金融最大の違いは以下となります。
- 質屋は担保が必要
- 質屋は金利が高く、長期借入には向かない
- 質屋は審査がいらない
- 消費者金融は初回利用の場合は、金利がゼロ
これらの点をまとめると、質屋の利用を推奨する人、消費者金融の利用を推奨する人は、このようになります。
- 担保として価値が期待できそうなものがあり、返済が3ヶ月以内での確実な計画ができる人
- 金融事故歴などから保証会社の審査を通過できない人
質屋を利用する場合は、担保として借入額に相当する価値があるものが必要です。
担保として質入れできる物品を持っていて最悪、担保が質流れしてもいい人は、質屋の利用を考えてもよいでしょう。
ただし、保管期限の3ヶ月を超え始めると利息もかなり高くなってくるので、3ヶ月以内、できれば1ヶ月でしっかり返済できる人のほうが、質屋を有効に利用できます。
担保が質流れすることを絶対に防ぎたい人は、消費者金融を利用する方がよいでしょう。
反対に最初から質流れしてもいいと思っている人は、売却した方がお得になるので、売却を考えてみてはどうでしょうか。
- 担保として価値が期待できそうな物品がなく、3ヶ月を超える借入が必要な人
- 消費者金融を利用するのが初めての人
消費者金融は、初回利用に限り無利息期間を設けています。初めての借り入れであれば、無利息期間を利用した借入以上にお得にお金を借りられる方法はありません。
最大限お得に借入したいという人にとってお得にお金を借りる方法は、無利息期間が使える初回利用の消費者金融一択になります。
担保となる物品があったとしても、質屋と消費者金融とでは、借入・返済方法ともに、消費者金融の方が、より利便性が高いため消費者金融をオススメします。
大黒屋のような大手古物商を金利でみた場合、消費者金融と同等の金利まで引き下げてくれているので、さほど大きな差はありません。
しかし、質屋によっては高金利のお店もあるため、金利の比較は要チェック事項となります。
月利1.5%以上は確実に消費者金融より高金利となるため、 月利1.5%以上の質屋は利用を控えたほうがよいでしょう。
オススメ消費者金融をご紹介
「質屋よりも消費者金融を利用するほうがお得かも?」という人に、オススメの消費者金融を数店ご紹介します。
プロミス
融資限度額 | 金利 | 融資までの時間 | 無利息期間 |
500万円 | 4.5~17.8% | 最短20分* | 30日間 |
担保・連帯保証人 | スマホアプリ対応 | 電話確認 | 審査 |
なし | あり | あり | あり |
プロミスは、消費者金融の中でも最大金利が最も低いのがダントツの強みです。
その上、30日間の無利息期間があるのは見逃せない魅力です。誰にとっても有効な借り入れの選択肢となります。
融資まで最短20分という驚きの速さもポイントです!
お金が必要となったときに、いつでも借りられるのは安心です。スマホアプリだけで借りられる利便性の高さは手続きの負担が少なく大変魅力的といえます。
レイクALSA
融資限度額 | 金利 | 融資までの時間 | 無利息期間 | 郵送物の有無 |
500万円 | 4.5%~18.0% | 最短60分 | 60日・180日間 | なし |
担保・連帯保証人 | スマホアプリ対応 | 電話確認 | 審査 | 土日祝日の利用 |
なし | あり | あり | あり | 可 |
レイクALSAはなんと言っても無利息期間が長いことです。
200万円までの借入の際には、60日間も無利息で借りられるとうい驚異の長さを誇ります。
180日間は、借入金額の5万円までと制限がありますが、5万円以上借りる場合は、60日間に留めるべきです。
60日間の無利息サービスは、Web申し込み限定なので他の方法では受けられません。Webで申し込みましょう。
アコム
融資限度額 | 金利 | 融資までの時間 | 無利息期間 | 郵送物の有無 |
800万円 | 3.0%~18.0% | 最短60分 | 30日間 | なし |
担保・連帯保証人 | スマホアプリ対応 | 電話確認 | 審査 | 土日祝日の利用 |
なし | あり | あり | あり | 可 |
アコムは、金利の下限が他に比べて低いことが特徴的です。
長期の借り入れや多額の借入の際には、お得な金利が適用されるので、必要な資金が多額であるときは、アコムの利用がおすすめです。
アイフル
融資限度額 | 金利 | 融資までの時間 | 無利息期間 | 郵送物の有無 |
800万円 | 3.0%~18.0% | 最短60分 | 30日間 | なし |
担保・連帯保証人 | スマホアプリ対応 | 電話確認 | 審査 | 土日祝日の利用 |
なし | あり | あり | あり | 可 |
アイフルは、消費者金融の中でも銀行系グループには該当しない唯一の消費者金融会社です。
銀行系グループでは、どうしても厳しい指導等があるのですが、アイフルでは比較的審査も緩やかなものとなります。
審査が通りやすいことがアイフルの強みでもあり、他の消費者金融で審査に通らなかった方でも一度試してみる価値はあるでしょう。
質屋と銀行カードローン
質屋と銀行カードローンを比較した場合の違いは以下となります。
- 質屋なら即日融資が可能
- 金利は銀行カードローンのほうが低い
- 銀行カードローンは担保・保証人不要
- 借入・返済方法は銀行カードローンの方が多様
これらの違いをまとめると、質屋の方がお得に利用できる人、銀行カードローンのほうがお得に利用できる人はこのようになります。
- どうしても即日で融資してもらわなければならない
- 金融事故歴などから保証会社の審査を通過できない
消費者金融や銀行カードローンのように審査を必要とする借入方法を利用できない人は、質屋の利用を推奨します。
質屋は、担保さえ用意出来れば審査なしで貸し付けてくれるので、金融事故歴等の理由があっても融資を受けられます。
さらに、どうしても即日融資を希望する人で消費者金融を利用したくない、または利用できない人は質屋の利用を考えてもよいでしょう。
- 申込翌日の融資でも構わない
- とにかく金利を低く抑えたい
銀行カードローン最大のメリットは、金利の低さです。特に上限金利が低いので低額融資の場合は、銀行カードローンをお得に利用できます。
即日融資にこだわらない限り、質屋よりも銀行カードローンのほうが圧倒的に金利面でお得です。
質屋が銀行カードローンの上限金利約15.0%を下回るのは非常に難しいものがあります。質屋大手の大黒屋であっても最大金利の15.0%を下回ることはありません。
低金利にこだわる場合は、銀行カードローンあるいは、無利息期間のサービスがある消費者金融を利用することをオススメします。
オススメ銀行カードローンをご紹介
質屋よりも銀行カードローンの方がお得かも?という人に向けてオススメの銀行カードローンをご紹介します。
楽天銀行スーパーローン
融資限度額 | 金利 | 融資までの時間 |
800万円 | ※0.95%~7.25% | 最短翌日 |
担保・連帯保証人 | スマホアプリ対応 | 審査の通やすさ |
なし | あり | 通りやすい |
*2021年2月23日申し込み分まで金利半額キャンペーン中(表示しているのは半額後の割合です。)
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」
融資限度額 | 金利 | 融資までの時間 |
500万円 | 1.8%~14.6% | 最短翌日 |
担保・連帯保証人 | スマホアプリ対応 | 審査の通やすさ |
なし | あり | やや通りやすい |
三井住友銀行カードローン
融資限度額 | 金利 | 融資までの時間 |
800万円 | 4.0%~14.5% | 最短翌日 |
担保・連帯保証人 | スマホアプリ対応 | 審査の通やすさ |
なし | あり | やや通りやすい |