カードローンは金利が変わると返済額はどのくらい変わるのか?利息計算と返済について解説

カードローンは、運転免許証や保険証などがあればインターネット上でも、無人契約機でも契約を行うことができます。

無担保・無保証人で利用できますし、利用用途や返済計画書のような面倒な書類も必要ありません。

手軽で簡単に限度額の範囲で利用できる分、金利が高めに設定されています。

カードローンは金利が高いというイメージが昔から根強く存在するという事や、低金利であるほど良いローンであるという認識を持たれている方は多く、契約の際は金利を比較して選んでいる傾向があります。

当サイトでカードローン選びの決め手となった理由を利用者100名にインターネットによるアンケート調査を行ったところ、このような結果となりました。

調査の概要

調査元https://www.lancers.jp/
調査対象者カードローンを3年以内に利用した方100名
調査期間2020年7月1日~2020年10月31日

カードローン選びで重要視したところはどれですか?

  • 金利低いところを選んだ 42%
  • 早く借りれるところを選んだ 31%
  • 審査の通りやすそうなところ 24%
  • その他 3%

その他を選んだ方の理由

  • 銀行口座を開設した時にすすめられ一緒に申し込みした
  • 友人に勧められたところから借りた
  • 楽天ポイントがもらえるから

回答は1人1件のみにしたので、最重要項目として選ばれたのが金利という事です。

更に、この金利が低いところを選んだ方42名に追加質問を行いました。

自身の満足できる金利で契約できましたか?

  • 大満足 6名
  • 満足 5名
  • 普通 16名
  • 不満 10名
  • 大変不満 5名

このように分かれました。
更にこの42名の方に、こういった質問を行いました。

カードローンの金利は高いと思いますか?低いと思いますか?

高いと思う 24名
普通だと思う 14名
低いと思う 4名

カードローンを選ぶ決め手となったのが金利と答えたにも関わらず、実際に利用して見ると27%の方しか満足できていないのが現状です。

カードローンだけではなくローンやクレジット全般で言えるのは、借金であり未来に自身が得る予定のお金を「金利」を支払って購入するということです。

それが低金利であるほど、返済期間とのバランスもありますが、月々の返済額は少なくなり、返済総額も安く収まる可能性が高くなります。

そこで知っておきたいのが、消費者金融や銀行の取り扱っているカードローンの金利相場と利息の計算方法です。

例えば10万円を法律の上限金利である18.0%の金利でお金を借りた場合。金利は通常年利ですので、これは1年返済であれば元金10万円に対して18.0%の利息になりますよという意味です。ですから1年で10万円×18%=18,000円の利息となります。

1日の利息は49円(端数切捨て)。

1か月(30日)借りると1,479円です。

これが高いと感じるか安いと感じるのかというのは人によって異なると思いますが、一般的に金利が高いと言われている消費者金融からお金を借りてもこの程度なのかと感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私は実際に200万円までの金額を借入した経験がありますが、18.0%であっても、10.0%であっても金利は高い、どちらがというのは目に見えて著しく変わらないという印象です。

ここではカードローンの金利について私が実際に経験し苦しいと感じた体験やどうして返済が厳しくなってくるのかという事をまとめた記事となります。

カードローンをこれから利用したいという方は実際の体験者だからこそ言える事も多いので是非ご参考頂けますと幸いです。

金利とはなんなのか知っておこう!

本題に入る前に、本記事では金利について、利息、実質年率といった言葉を交えて解説しています。

まずこれらの用語の定義を解説していきます。

利息について

利息というものは、お金を借りた際に発生する金銭です。
簡単に例えると、借りたお金を返す時間を買うことで業者へ支払うお金となります。

元金と金利を元に発生する利息を計算式で算出することができます。
カードローンの場合は、日割りの金額を利用した日数分で計算されます。

金利について

カードローンにおいての金利は、元金に対し1年間で発生する利息の割合を意味します。

例えば、年18.0%で契約した場合、50万円借りた場合は50万円×18.0%=年間9万円の利息が発生するのは、おわかりいただけると思います。

しかし、借りた翌月から返済はスタートし、元金は減っていくので必ずこのとおり利息を払わないとならないということはなく、実質はこれを1年(12ヶ月)で割った金額が月利となります。

実質年率について

実質年率というものは、金利と同意味として捉えてもらっても問題ありません。

カードローンは年会費や事務手数料、保証料などの費用は発生しません。
発生しないというよりは金利に全て含まれています。

カードローン会社は、金銭の借り入れにより発生した利息のみを請求することしかありません。※ATM手数料等は除きます。

低金利で借入できたけど年会費が10,000円掛かるというような事はないためカードローンを比較する際は実質年率を見て比較することで問題ありません。

金利を表現する事に、1万円借りても月に缶コーヒー1杯分しか取りませんよなどといった様々な表現方法があるため、各社好き勝手に金利を表現しては、実際の発生する利息等がわかりにくくなりました。

その為、法律により同じ判断基準として「実質年率」という言葉で表現するように決められています。

参考:消費者庁 消費者信用の融資費用に関する不当な表示

金利の上限は年20.0%でありこれ以上高い金利は違法となる

漫画で「ミナミの帝王」や、「闇金ウシジマくん」などをお読みになった事がある方は「トイチ」、「トサン」、「トゴ」というような言葉を見たことがあるかと思います。

例えば「トイチ」の場合、10日間お金を借りると1割利息が発生します。
つまり、10万円借りたら10日で1万円です。

1年間、金利だけ支払い続けると元金の3.6倍支払うことになります。

これは暴利であり、支払う必要のない金銭ですし途中に支払いができなくなる可能性が非常に高くなるのは言うまでもありません。

金利には上限が法律で決まっています。「利息制限法」という法律です。

参考:電子政府の総合窓口(e-Gov) 利息制限法

これは、お金を貸した時に発生する利息の上限を制限するためのものです。

  • 借りたお金が10万円未満の場合 年20.0%
  • 借りたお金が10万円以上100万円未満の場合 年18.0%
  • 借りたお金が100万円以上の場合 年15.0%

これは実際に借りたお金でなく契約する限度額でも同じです。

例えば、30万円の限度額で契約を行うと、借りた金額が実際に3万円だとしても18.0%の金利が上限として契約できることになり、限度額100万円以上で契約する場合は、上限として15.0%の金利が適応されるといった仕組みです。

これ以上の金利を支払った場合は、違法の金利となり、私たち消費者は支払う必要がなく、業者側も刑事罰の対象となります。

カードローンの金利が高いのは無担保・無保証人・使い道自由であるため

ローンというものには様々な種類がありますが、カードローンの金利はその中で非常に高い金利となっています。

例えば、auじぶん銀行住宅ローンなどは、変動金利で年0.410%の金利(2020年11月20日取得情報)で提供しています。

マイカーローンも関西みらいマイカーローンなどでは変動金利で年1.20%~年3.80%(2020年11月20日取得情報)にて提供しています。

これに対し、消費者金融のカードローンの金利相場は18.0%。銀行カードローンの金利相場は14.5%です。

住宅ローンやマイカーローンなどの目的があるローンと比較すると非常に高いのが分かるかと思います。

理由としては以下の理由が挙げられます。

  • 担保が不要である
  • 保証人が必要ない
  • 利用するための用途が自由
  • 貸付に掛かるまで掛かる時間が非常に早い

他の目的型のローンと異なる消費者ローンであるため金利自体は高くなっています。
では実際にカードローンの金利はどの程度であるのか見ていきましょう。

カードローンの金利は消費者金融の場合、18.0%で銀行は14.5%前後で契約となる

カードローンは上限金利と下限金利が幅広く設定されています。

消費者金融の場合

業者・サービス名下限金利上限金利
プロミス4.5%17.8%
アコム3.0%18.0%
レイクALSA4.5%18.0%
アイフル3.0%18.0%
SMBCモビット3.0%18.0%
ノーローン3.0%18.0%
ダイレクトワン4.9%18.0%
参照:令和2年11月 各社公式HPより

銀行カードローンの場合

銀行・サービス名下限金利上限金利
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
1.80%14.6%
三井住友銀行カードローン4.0%14.5%
みずほ銀行カードローン2.0%14.0%
楽天銀行スーパーローン1.90%14.5%
ソニー銀行カードローン2.50%13.8%
ジャパンネット銀行カードローン1.59%18.0%
オリックス銀行カードローン1.70%17.8%
イオン銀行カードローン3.8%13.8%
りそな銀行カードローン3.5%13.5%
参照:令和2年11月 各社公式HPより

例えば、アコムからお金を借りる場合、下限金利は年3.0%で上限金利は年18.0%の範囲で契約となります。

この間で契約なら間をとって10.0%くらいの金利で契約できるだろうと考えられる方も多いです。

しかし、実際に適応される金利は上限金利が適応されると考えておきましょう。

消費者金融の場合、基本的に初回契約時は上限金利が適応され、利用に応じ金利が下がることがあります。

消費者金融カードローンの金利が下がった事例

・1年以上利用し、滞納や遅延を1度も起こしていない
・返済が苦しくなり元金を減らすために金利に引き下げを相談した
・他社からの借り換えを行った

このような理由がない限り基本的には、上限金利が適応されますし100万円以上の限度額を最初から作るという事例は稀でほとんどの方は限度額50万円以内で契約をしているため上限金利は年18.0%となります。

また、これに対し、銀行カードローンは上限金利が14.0%~15.0%の範囲で設定しているところが多いです。

下限金利は年1%台から設定しているところも多いですが、カードローンでこの金利が適応される事はほとんどありませんし適応される条件を満たすことが非常に困難です。

銀行の場合、契約する限度額により適応金利が記載されています。

100万円以下の限度額で契約した場合

銀行・サービス名適応される金利幅
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
年13.6% ~年14.6%
三井住友銀行カードローン年12.0%~14.5%
みずほ銀行カードローン年14.0%
楽天銀行スーパーローン年14.5%
ソニー銀行カードローン年9.80%
ジャパンネット銀行カードローン年18.0
オリックス銀行カードローン年12.0%~17.8%
イオン銀行カードローン年11.80%〜13.80%
りそな銀行カードローン年13.5%
参照:令和2年11月 各社公式HPより

500万円の限度額で契約した場合

銀行・サービス名適応される金利幅
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
年1.8%~年6.1%
三井住友銀行カードローン年6.0%~7.0%
みずほ銀行カードローン年5.0%
楽天銀行スーパーローン年4.5%~7.8%
ソニー銀行カードローン年4.0%
ジャパンネット銀行カードローン年5.5%
オリックス銀行カードローン年4.5%~8.8%
イオン銀行カードローン年3.80%〜7.80%
りそな銀行カードローン年4.90%
参照:令和2年11月各社公式HPより

銀行カードローンの場合、下限金利が非常に低いため、この金利で契約できるものと思い利用される方もいますが、適応されるためには非常に大きな限度額で契約する必要があります。

基本的にカードローンというものは100万円以内の限度額で契約する割合が多い為、ほとんどの方は上限金利で契約となるのが現実です。

カードローンの金利で比較したいという方は、適応される可能性が限りなく薄い下限金利を無視し、必ず上限金利を見て比較するようにしましょう。

カードローン利息の考え方や計算方法

ここまでは、契約時に適応されるであろう金利の話です。

この金利の数字は低いほうが良いことはわかりますが、実際18.0%の金利で契約したのなら具体的に何日借りたらいくら利息で払わなくてはならないのか?という事を知らない方が多いのも事実です。

実際に私もカードローンを利用するときは具体的な計算方法も知りませんでした。

ここからは、具体的な金利の計算方法や利息についての考え方について解説していきます。

利息の計算式について

カードローンの利息は日割りで計算され、利用日数分に応じて加算されていきます。

計算式は以下の通りです。

残債 × 金利(実質年率) ÷ 365(日) = 1日あたりの利息

1日あたりの利息 × 利用日数分 = トータルの利息

これがカードローンにおいての利息の計算方式です。

では、実際に10万円を借りた場合を例として利息を計算してみましょう。

消費者金融の場合(18.0%)

100,000円 × 18.0% ÷ 365 = 49円
※1円以下は切捨て

これを30日借りると 1,479円となります。

銀行カードローンの場合(14.5%)

100,000円 × 14.5% ÷ 365 = 39円
※1円以下は切捨て

これを30日借りると1,191円。

つまり、10万円借りると銀行と消費者金融では30日あたり288円ほど利息に差がつきます。

この差額について表でまとめてみました。

消費者金融と銀行の30日で発生する利息を比較

借りた金額消費者金融
(18.0%)
銀行
(14.5%)
差額
10,000円150円121円29円
20,000円300円242円58円
50,000円750円604円146円
75,000円1,125円906円219円
100,000円1,500円1,208円292円
150,000円2,250円1,813円437円
200,000円3,000円2,417円583円
250,000円3,750円3,021円729円
300,000円4,500円3,625円875円
500,000円7,500円6,042円1,458円

※日割り換算ではなく月利で算出したため実際の金額と多少のズレがあります。

思った以上に差額がないと感じられた方も多いと思います。30万円の大きなお金を借りても利息の差額は月に1,000円にも満たない為、私の個人的な意見を言えば必要な金額が30万円以内であれば、消費者金融であっても銀行であってもどちらでもいいという考え方です。

審査に自信がないという方、もしくは早く融資を受けたい人は申し込みから最短60分で融資を受けることが出来る消費者金融を選択しましょう。

いざという時のためにお金を借りれるようにしておきたいという時間に余裕のある方は銀行カードローンを選ぶと良いでしょう。

では、今度は私が先日趣味でやっている音楽で、楽器をショッピングローンで購入した時にジャックスの「WeBBy(ウェビー)」というローンを利用したのですが、実質年率は1.63%で契約を行いました。

こちらと比較してみましょう。

ショッピングローンと銀行カードローンの利息を比較

借りた金額銀行
(14.5%)
ショッピングローン
(1.63%)
差額
10,000円121円14円107円
20,000円242円28円214円
50,000円604円68円536円
75,000円906円102円804円
100,000円1,208円136円1,072円
150,000円1,813円204円1,609円
200,000円2,417円272円2,145円
250,000円3,021円340円2,681円
300,000円3,625円408円3,217円
500,000円6,042円679円5,363円

※日割り換算ではなく月利で算出したため実際の金額と多少のズレがあります。

カードローンと異なり、ショッピングローンという目的ローンを利用しましたが
利息に大きく差がついているのが分かります。

餅は餅屋ではありませんが、商品やサービスの購入が目的であるならショッピングローン等を利用したほうが低金利なカードローンを探すよりも好条件であることも多いです。

結論を言うと、一般的に低金利と言われている銀行カードローンであっても利息が高いという事です。

早期返済をすればするほど支払う利息は少なくなる

カードローンの利息は返済期間が短ければそれだけ少なく済みます。

例えば、10万円を30日後に一括で返済した場合と1年かけて返済した場合、3年かけて返済した場合を比較してみます。

一括返済をした場合と3年払いを比較

比較項目一括返済3年払い
借入金額100,000円100,000円
金利18.0%18.0%
月利1.5%1.5%
1か月の返済額101,500円3,615円
利息の合計金額1,500円30,149円
返済総額101,500円130,149円
返済総額(%)101.50%130.149%

このように、返済期間が短ければ短いほど支払う利息も減りますし、返済総額も少なく済みます。

3年かけて返済すると元金含め1.3倍の金額を返済しなくてはならなくなります。

カードローンは、何年もかけて返済すると考えると利息自体は高いですが、返済の目処が付いているものに対し一時的にお金を借りたい場合は金利というものは費用対効果としては十分許容出来る範囲であると私は考えています。

月々の返済額は最低返済額を支払い続けたら利息は高く感じる

カードローンは、借りた金額に応じ月々の返済額というものが設定されています。

この最低返済額は、借りた日数分の利息と元金が含まれています。

10万円借りた際の消費者金融の最低返済額

業者・サービス名最低返済額
プロミス4,000円
レイクALSA4,000円
アコム3,000円(約定日制)
アイフル4,000円(約定日制)
SMBCモビット4,000円

10万円借りた際の銀行の最低返済額

銀行・サービス名最低返済額
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
1,000円(年率8.1%以下)
2,000円(年率8.1%以上)
三井住友銀行カードローン2,000円
みずほ銀行カードローン2,000円
楽天銀行スーパーローン2,000円
auじぶん銀行カードローン2,000円
ソニー銀行カードローン2,000円
ジャパンネット銀行カードローン3,000円
オリックス銀行カードローン3,000円
イオン銀行カードローン3,000円
りそな銀行カードローン10,000円

消費者金融は基本的に同程度の返済額ですが、銀行は異なるのがわかるかと思います。

これは消費者金融の場合、日本貸金業協会の基本規則により「極度方式基本契約に係る返済期間の設定」という項目があり最低返済額は以下のルールに従ってプランが作成されます。

  • 原則3年以内に完済しなくてはならない
  • 30万円を超える場合は原則5年以内にしなくてはならない

債務者の返済能力に応じ両者の合意があればこの限りではありませんが、このようなルールに基づき最低返済額が決定されます。

つまり、消費者金融の場合は、30万円以下の借入をする場合、最低返済額だけ返し続けても3年以内に完済出来るという事です。

一方で銀行カードローンは、各社が自由に最低返済額を設定しています。
消費者金融よりも高いところもあれば低いところもあるのがわかるかと思います。

一見、月々の返済額が少ないというのは、メリットに見えますし、消費者金融よりも低金利で契約できているからと考えられる方もいますが大きな間違いです。

実際にシミュレーションしてみましょう。

最低返済額のみ支払い続けた場合のシミュレーション

比較項目消費者金融
(18.0%)
銀行
(14.5%)
借入金額100,000円100,000円
月々の返済額4,000円2,000円
返済回数32回78回
返済総額126,279円154,322円
返済総額(%)126.2%154.3%

銀行カードローンの方が低金利のはずなのに支払った利息は高くなっているのがわかるかと思います。

また、同じカードローンでも銀行と消費者金融では大きな違いがあります。

こちらを知っておかないと、非常に大きな金利を支払うことになるためよく読んで下さい。

銀行カードローンは最低返済額のみ返済すると消費者金融よりも総額が高くなることも

銀行カードローンの最低返済額は残債に応じて決定される仕組みをとっています。

例えば、残債が20万円だと最低返済額が6,000円で、10万円を切った段階で3,000円になるということです。

消費者金融の場合は、完済するまで一定の最低返済額が設定されています。

例えば、三菱UFJ銀行から14.6%の実質年率で30万円借り、最低返済額のみ返済をした場合と、プロミスから17.8%の実質年率で借り、最低返済額のみを返済し続けたケースを比較してみましょう。

三菱UFJ銀行バンクイックの借入条件

  • 金利は14.6%の金利で契約をしたとする
  • 借入した金額は30万円とする
  • 30万円時の最低返済額は6,000円
  • 20万円以下になると4,000円
  • 10万円以下になると2,000円に自動的に切り替える
  • 最低返済のみ返済し続けると想定する

プロミスの借入条件

  • 金利は17.8%の金利で契約をしたとする
  • 無利息期間は加味しない
  • 借入した金額は30万円とする
  • 30万円の最低返済額は11,000円
  • 完済するまでこの金額を一律で返済し続けるとする
  • 最低返済額のみ支払い続け完済したとする

シミュレーション結果

比較項目三菱UFJバンクイックプロミス
借入金額300,000円300,000円
適応金利14.6%17.8%
月返済額6,000円(残債30万円時)
4,000円(残債20万円時)
2,000円(残債10万円時)
11,000円
返済総額545,032円388,706円
返済回数156回36回
利息合計245,032円88,706円
返済総額(%)181.67%129.56%

※日割りではなく月利で計算している為実際の金額とやや異なります。
三菱UFJバンクイックの返済シミュレーションを見る

回数元本利息返済額借入残額
1回 300,000円  3,650円  6,000円  297,650円 
2回 297,650円  3,621円  6,000円  295,271円 
3回 295,271円  3,592円  6,000円  292,864円 
4回 292,864円  3,563円  6,000円  290,427円 
5回 290,427円  3,534円  6,000円  287,961円 
6回 287,961円  3,504円  6,000円  285,464円 
7回 285,464円  3,473円  6,000円  282,937円 
8回 282,937円  3,442円  6,000円  280,380円 
9回 280,380円  3,411円  6,000円  277,791円 
10回 277,791円  3,380円  6,000円  275,171円 
11回 275,171円  3,348円  6,000円  272,519円 
12回 272,519円  3,316円  6,000円  269,834円 
13回 269,834円  3,283円  6,000円  267,117円 
14回 267,117円  3,250円  6,000円  264,367円 
15回 264,367円  3,216円  6,000円  261,584円 
16回 261,584円  3,183円  6,000円  258,766円 
17回 258,766円  3,148円  6,000円  255,915円 
18回 255,915円  3,114円  6,000円  253,028円 
19回 253,028円  3,079円  6,000円  250,107円 
20回 250,107円  3,043円  6,000円  247,150円 
21回 247,150円  3,007円  6,000円  244,157円 
22回 244,157円  2,971円  6,000円  241,127円 
23回 241,127円  2,934円  6,000円  238,061円 
24回 238,061円  2,896円  6,000円  234,957円 
25回 234,957円  2,859円  6,000円  231,816円 
26回 231,816円  2,820円  6,000円  228,636円 
27回 228,636円  2,782円  6,000円  225,418円 
28回 225,418円  2,743円  6,000円  222,161円 
29回 222,161円  2,703円  6,000円  218,864円 
30回 218,864円  2,663円  6,000円  215,527円 
31回 215,527円  2,622円  6,000円  212,149円 
32回 212,149円  2,581円  6,000円  208,730円 
33回 208,730円  2,540円  6,000円  205,270円 
34回 205,270円  2,497円  6,000円  201,767円 
35回 201,767円  2,455円  6,000円  198,222円 
36回 198,222円  2,412円  6,000円  194,633円 
37回 194,633円  2,368円  4,000円  193,002円 
38回 193,002円  2,348円  4,000円  191,350円 
39回 191,350円  2,328円  4,000円  189,678円 
40回 189,678円  2,308円  4,000円  187,986円 
41回 187,986円  2,287円  4,000円  186,273円 
42回 186,273円  2,266円  4,000円  184,539円 
43回 184,539円  2,245円  4,000円  182,784円 
44回 182,784円  2,224円  4,000円  181,008円 
45回 181,008円  2,202円  4,000円  179,210円 
46回 179,210円  2,180円  4,000円  177,391円 
47回 177,391円  2,158円  4,000円  175,549円 
48回 175,549円  2,136円  4,000円  173,685円 
49回 173,685円  2,113円  4,000円  171,798円 
50回 171,798円  2,090円  4,000円  169,888円 
51回 169,888円  2,067円  4,000円  167,955円 
52回 167,955円  2,043円  4,000円  165,999円 
53回 165,999円  2,020円  4,000円  164,018円 
54回 164,018円  1,996円  4,000円  162,014円 
55回 162,014円  1,971円  4,000円  159,985円 
56回 159,985円  1,946円  4,000円  157,932円 
57回 157,932円  1,922円  4,000円  155,853円 
58回 155,853円  1,896円  4,000円  153,749円 
59回 153,749円  1,871円  4,000円  151,620円 
60回 151,620円  1,845円  4,000円  149,465円 
61回 149,465円  1,818円  4,000円  147,283円 
62回 147,283円  1,792円  4,000円  145,075円 
63回 145,075円  1,765円  4,000円  142,840円 
64回 142,840円  1,738円  4,000円  140,578円 
65回 140,578円  1,710円  4,000円  138,288円 
66回 138,288円  1,683円  4,000円  135,971円 
67回 135,971円  1,654円  4,000円  133,625円 
68回 133,625円  1,626円  4,000円  131,251円 
69回 131,251円  1,597円  4,000円  128,848円 
70回 128,848円  1,568円  4,000円  126,415円 
71回 126,415円  1,538円  4,000円  123,954円 
72回 123,954円  1,508円  4,000円  121,462円 
73回 121,462円  1,478円  4,000円  118,939円 
74回 118,939円  1,447円  4,000円  116,387円 
75回 116,387円  1,416円  4,000円  113,803円 
76回 113,803円  1,385円  4,000円  111,187円 
77回 111,187円  1,353円  4,000円  108,540円 
78回 108,540円  1,321円  4,000円  105,860円 
79回 105,860円  1,288円  4,000円  103,148円 
80回 103,148円  1,255円  4,000円  100,403円 
81回 100,403円  1,222円  4,000円  97,625円 
82回 97,625円  1,188円  2,000円  96,813円 
83回 96,813円  1,178円  2,000円  95,991円 
84回 95,991円  1,168円  2,000円  95,159円 
85回 95,159円  1,158円  2,000円  94,316円 
86回 94,316円  1,148円  2,000円  93,464円 
87回 93,464円  1,137円  2,000円  92,601円 
88回 92,601円  1,127円  2,000円  91,728円 
89回 91,728円  1,116円  2,000円  90,844円 
90回 90,844円  1,105円  2,000円  89,949円 
91回 89,949円  1,094円  2,000円  89,043円 
92回 89,043円  1,083円  2,000円  88,127円 
93回 88,127円  1,072円  2,000円  87,199円 
94回 87,199円  1,061円  2,000円  86,260円 
95回 86,260円  1,049円  2,000円  85,309円 
96回 85,309円  1,038円  2,000円  84,347円 
97回 84,347円  1,026円  2,000円  83,373円 
98回 83,373円  1,014円  2,000円  82,388円 
99回 82,388円  1,002円  2,000円  81,390円 
100回 81,390円  990円  2,000円  80,380円 
101回 80,380円  978円  2,000円  79,358円 
102回 79,358円  966円  2,000円  78,324円 
103回 78,324円  953円  2,000円  77,277円 
104回 77,277円  940円  2,000円  76,217円 
105回 76,217円  927円  2,000円  75,144円 
106回 75,144円  914円  2,000円  74,059円 
107回 74,059円  901円  2,000円  72,960円 
108回 72,960円  888円  2,000円  71,847円 
109回 71,847円  874円  2,000円  70,721円 
110回 70,721円  860円  2,000円  69,582円 
111回 69,582円  847円  2,000円  68,429円 
112回 68,429円  833円  2,000円  67,261円 
113回 67,261円  818円  2,000円  66,079円 
114回 66,079円  804円  2,000円  64,883円 
115回 64,883円  789円  2,000円  63,673円 
116回 63,673円  775円  2,000円  62,447円 
117回 62,447円  760円  2,000円  61,207円 
118回 61,207円  745円  2,000円  59,952円 
119回 59,952円  729円  2,000円  58,681円 
120回 58,681円  714円  2,000円  57,395円 
121回 57,395円  698円  2,000円  56,094円 
122回 56,094円  682円  2,000円  54,776円 
123回 54,776円  666円  2,000円  53,443円 
124回 53,443円  650円  2,000円  52,093円 
125回 52,093円  634円  2,000円  50,727円 
126回 50,727円  617円  2,000円  49,344円 
127回 49,344円  600円  2,000円  47,944円 
128回 47,944円  583円  2,000円  46,527円 
129回 46,527円  566円  2,000円  45,093円 
130回 45,093円  549円  2,000円  43,642円 
131回 43,642円  531円  2,000円  42,173円 
132回 42,173円  513円  2,000円  40,686円 
133回 40,686円  495円  2,000円  39,181円 
134回 39,181円  477円  2,000円  37,658円 
135回 37,658円  458円  2,000円  36,116円 
136回 36,116円  439円  2,000円  34,555円 
137回 34,555円  420円  2,000円  32,976円 
138回 32,976円  401円  2,000円  31,377円 
139回 31,377円  382円  2,000円  29,759円 
140回 29,759円  362円  2,000円  28,121円 
141回 28,121円  342円  2,000円  26,463円 
142回 26,463円  322円  2,000円  24,785円 
143回 24,785円  302円  2,000円  23,087円 
144回 23,087円  281円  2,000円  21,367円 
145回 21,367円  260円  2,000円  19,627円 
146回 19,627円  239円  2,000円  17,866円 
147回 17,866円  217円  2,000円  16,084円 
148回 16,084円  196円  2,000円  14,279円 
149回 14,279円  174円  2,000円  12,453円 
150回 12,453円  152円  2,000円  10,605円 
151回 10,605円  129円  2,000円  8,734円 
152回 8,734円  106円  2,000円  6,840円 
153回 6,840円  83円  2,000円  4,923円 
154回 4,923円  60円  2,000円  2,983円 
155回 2,983円  36円  2,000円  1,019円 
156回 1,019円  12円  1,032円 0円

プロミスの返済シミュレーションを見る

回数 元本  利息  返済額  借入残額 
1回 300,000円  4,500円  11,000円  293,500円 
2回 293,500円  4,403円  11,000円  286,903円 
3回 286,903円  4,304円  11,000円  280,206円 
4回 280,206円  4,203円  11,000円  273,409円 
5回 273,409円  4,101円  11,000円  266,510円 
6回 266,510円  3,998円  11,000円  259,508円 
7回 259,508円  3,893円  11,000円  252,401円 
8回 252,401円  3,786円  11,000円  245,187円 
9回 245,187円  3,678円  11,000円  237,864円 
10回 237,864円  3,568円  11,000円  230,432円 
11回 230,432円  3,456円  11,000円  222,889円 
12回 222,889円  3,343円  11,000円  215,232円 
13回 215,232円  3,228円  11,000円  207,461円 
14回 207,461円  3,112円  11,000円  199,573円 
15回 199,573円  2,994円  11,000円  191,566円 
16回 191,566円  2,873円  11,000円  183,440円 
17回 183,440円  2,752円  11,000円  175,191円 
18回 175,191円  2,628円  11,000円  166,819円 
19回 166,819円  2,502円  11,000円  158,321円 
20回 158,321円  2,375円  11,000円  149,696円 
21回 149,696円  2,245円  11,000円  140,942円 
22回 140,942円  2,114円  11,000円  132,056円 
23回 132,056円  1,981円  11,000円  123,037円 
24回 123,037円  1,846円  11,000円  113,882円 
25回 113,882円  1,708円  11,000円  104,590円 
26回 104,590円  1,569円  11,000円  95,159円 
27回 95,159円  1,427円  11,000円  85,587円 
28回 85,587円  1,284円  11,000円  75,870円 
29回 75,870円  1,138円  11,000円  66,008円 
30回 66,008円  990円  11,000円  55,999円 
31回 55,999円  840円  11,000円  45,839円 
32回 45,839円  688円  11,000円  35,526円 
33回 35,526円  533円  11,000円  25,059円 
34回 25,059円  376円  11,000円  14,435円 
35回 14,435円  217円  11,000円  3,651円 
36回 3,651円  55円  3,706円  ¥- 

このように、金利が高いと言われているプロミスの方がトータル的に安く、そしてはるかに短い期間で終わっているのがわかると思います。

注意してもらいたいのが月々の返済金額が銀行カードローンの方が低く設定しているのが多いのは低金利だからではありません。長期的に利息を摂取することが出来るからです。

その為、最低返済額のみ返済し続け、いつまで経っても完済しないという事が起こってしまうというわけです。

月々6,000円の支払いなら楽勝だと最初は思いがちです。途中に最低返済額が4,000円に下がったら6,000円の返済を継続せず、4,000円のみ払ってしまいたくなります。

その結果、30万円であっても10年以上返済に時間をかけた上、返済総額が1.8倍にも膨れ上がるという事につながります。

契約した金利が銀行の方が低いからといって、最低返済額のみ返済するとこのような事になるため、自身であらかじめ決めた金額を返済し続けるほうが早いし、返済総額も少なくなります。

カードローンは30万円以上借りるものではないと考えておく

実際に私は、カードローンを200万円の金額を年10.0%の金利で利用しました。

200万円までの金額になった内訳は、仕事のストレスから交際費をよく使うようになり、消費者金融2社から50万円ずつ借りていました。

18.0%の金利で2社からお金を借りると月の利息だけで15,000円程度掛かります。

そこから、別の女性と付き合いをするようになり、前妻にそれが発覚し離婚と慰謝料として100万円ほど要求され支払いのために銀行カードローンに200万円の希望を行い、借り換えと支払を行ったためです。

100万円借りていた時の月の最低返済額が26,000円。

200万円借りた時の月の最低返済額が25,000円。

月に26,000円支払っていて更に100万円の追加融資を受け、1,000円月々の返済額が減るため、当時はなんて好条件なんだと感じたのを覚えています。

金利自体は10.0%であるため、カードローンにしては非常に低金利です。
しかし、200万円も借りると利息だけで月に16,667円掛かります。

月25,000円返済したところで元金は10,000円も減らないことにあとから気付きました。
これを12ヶ月ほど続けた時点で、残債はようやく10万円ほど減った程度です。

支払った額は、30万円です。三分の二が利息として取られていたことでカードローンの金利がいかに高いのかという事に気付きました。

計算すると、あと約120回返済しなくてはなりません。
その為、仕事が終わった後に週3でバイトを入れ、月に5万円ほど返済を行うようにし、4年で完済を行うことが出来ました。

現在も、給料日前や冠婚葬祭や交際費等で月に2万円や3万円程度借りることはありますが、上限を30万円と決めています。

カードローンの借入が30万円を超えると急に金利を高く感じる理由

実際に借りてみた私の個人的な意見ですが、カードローンは借入した金額が30万円を超えると返済が非常に厳しいものであると感じます。

その理由は返済プランの元金と利息の比率です。

金額毎の利息割合

借りた金額最低返済額内利息利息割合
5万円2,000円750円37.5%
10万円4,000円1,500円37.5%
15万円6,000円2,250円37.5%
20万円8,000円3,000円37.5%
25万円10,000円3,750円37.5%
30万円11,000円4,500円40.9%
35万円9,000円4,250円47.2%
40万円11,000円6,000円54.5%
50万円13,000円7,500円57.6%

利息は日割り計算でなく、月利として算出

カードローンの場合、消費者金融だと30万円までは3年完済プランですが、31万円から5年完済プランに切り替わります。

つまり、月々の最低返済額は増えないが、借入金額は増えているという状況です。
30万円借りると月の利息は約4,500円と高い金利に加え元金を返済していかなくてはなりません。

元金を返済するのも大変ですが、これに加え利息を支払わなくてはならないため、返済は非常に困難となります。

カードローンを少しでも低金利で利用するために

カードローンは、400万円以上の限度額を作るなどしない限り、他のローンと比較すると金利は高めです。

返済金額もリボ払いで少なく設定されており、最低返済額を延々と返済すると返済総額が大きくなりますし、返済期間も長くなります。

35万円の借入金額を超えると最低返済額の半分以上が利息としてかかるという事を意識し、可能である限りカードローンの利用は控えておくようにしましょう。

有意義に利用する為のポイント

  • ・初回利用以降は、使っても数万円の範囲で利用する
  • ・返済の目処が付いているものに対し利用し早期完済を行う
  • ・30万円以上の費用が必要な時は目的型ローンを利用する
  • ・銀行カードローンは最低返済額を無視し自身の計画の元返済を行う
  •  

最も困難な事は金利よりも元金を返済するということ。目的ローンと違い、使い道が自由なカードローンは完済が見えにくいですが、他のローンと違い簡単に契約できます。借り入れの障壁が低いけれどできる限り利用しない事を心がけるようにしましょう。

 

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