65歳から80歳の高齢者でも借りられるシニアローンについて解説!

日本では一般的に65歳以上の方が高齢者と呼ばれておりお金を借りる方法として高齢者に該当される方は非常に限定されているのが現状です。

用途によって様々な借入方法がありますが、大きく分けるとこれらの方法が一般的です。

  • 消費者のカードローンを利用する
  • 高齢者向け銀行カードローンを利用する
  • 信金「シニアライフローン」を利用する
  • リバースモーゲージでお金を借りる
  • 年金担保貸付でお金を借りる

方法によっては10万円程度の小口融資を受けることもできますし、即日融資にも対応しているので早くお金を借りたい人から常に慢性的にお金がない状態で少しでも対応することができます。

現状の生活を改善したいという人へ様々な融資を受ける方法や制度をご紹介致しますので是非ご自身にあった融資方法を選択されてください。

高齢者でも借りられるカードローンやローンは安定した収入がある方が利用可能

利用できる人

年齢が80歳以下であり安定した収入のある人

融資を受けることができる金額は約10万円~50万円の融資を受けることが可能です。

基本的にカードローンは年齢制限が多く場合は、20歳以上から70歳までの人が契約できるのですが、年齢制限を過ぎて返済のみしか行うことができなくなります。

最初に検討しておきたいのが、消費者金融の取り扱うカードローンで、年齢制限が高く設定された高齢者に向けたカードローンがあるという事です。

利用条件にピッタリなものがあれば是非検討されてください。

カードローンの年齢制限一覧表
業者 サービス名金利年金のみ年齢制限
SMBCグループ プロミス4.5%~17.8%×18歳以上74歳以下 ※1
アコム3.0%~18.0%×成人以上
レイクALSA4.5%~18.0%×20歳以上70歳まで
ベルーナノーティス4.5%~18.0%20歳以上80歳まで
セゾンかんたん安心カードローン6.5%~17.8%20歳以上80歳まで
令和2年12月5日現在
※1 申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類の提出が必須となります。
※1 高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申し込みできません。
※1 収入が年金のみの方は申込できません。


71歳以上は利用不可だが無利息期間が魅力

レイクALSA

レイクALSAのイメージ
実質年率対象年齢限度額年金のみ
4.5%~18.0%70歳まで1~300万円×
融資時間目安返済金額担保保証人
最短即日4000円から不要不要

レイクALSAは申込みから最短で15秒で審査結果を表示。

貸すのか貸さないのかサッと分かるのが魅力。

年齢自体は70歳までであり制限があるものの2種類の無利息期間が利用できるのが最大の魅力。

完済までの予定が2ヶ月以内であるのなら実質的に、無金利、無利子、無利息で利用できます。

それまでは元金だけの返済で済むので、返済の目処がある人は利用しない手はありません。

70歳までの人はまずここを検討したいところです。

レイクALSAの詳細はこちら


銀行は高齢者向けのシニアローンの取り扱いがある

銀行カードローンは審査が厳しくほとんどのカードローンが利用制限として70歳未満の人が対象となっています。

しかし高齢者へ向けたセカンドライフを対象にしたカードローンも少数ですがありますので、紹介していきます。

74歳までお申込み可能

但馬銀行 セカンドライフ応援カードローン

セカンドライフ応援カードローンのイメージ
実質年率対象年齢限度額年金のみ
9.8%74歳まで100万円
融資時間目安返済金額担保保証人
最短3週間10,000円から不要不要
※但馬銀行へ公的年金(国民年金、厚生年金、共済年金)を受給されている方、または年金受取口座を当行に変更いただける方
※年金担保融資(貸付)を利用されてない方

こちらは但馬銀行のカードローンで高齢者へ向けたローンです。

カードローンであるため、限度額の範囲で利用できるため今回は3万円の融資だがいざという時にお金を借りることができる状態にしておきたいといった人に向けたローンです。

完済時の年齢が80歳まで利用可能

〈荘銀〉シニアローン 年金プラン

〈荘銀〉シニアローン 年金プランのイメージ
実質年率対象年齢限度額年金のみ
4.5%または6.5%満60歳以上満75歳以下10万円~200万円
融資時間目安返済金額担保保証人
最短3週間プランによる不要不要
※ 庄内銀行で公的年金(国民年金・厚生年金・共済年金)をお受け取りの方、または当行に年金受給口座変更が可能で、融資実行時までに口座変更手続きが完了している方

庄内銀行のシニア向けのフリーローンです。年齢は75歳以下の人に対応しており、返済プランは完済時の年齢が80歳までのプランで利用することが出来ます。

庄内銀行のエリア内に住んでいる人限定となるため、全国での対応していないのが難点。金利は4.5%か6.5%の低金利で融資を受けることができるため貸付条件としては非常に良いローンです。

完済時の年齢が80歳以下の人が利用可能

西京銀行 さいきょういつでもローン・アルモニー♪

西京銀行さいきょういつでもローン・アルモニーのイメージ
実質年率対象年齢限度額年金のみ
5.8%~14.95%完済時80歳以下10万円以上300万円以内×
融資時間目安返済金額担保保証人
最短3週間プランによる不要不要

西京銀行の取り扱うローンで完済時の年齢が80歳までの人が利用することが出来ます。

年金受給のみの場合は契約を行うことができず、現在仕事をしている人が利用することが出来ます。

信用金庫の取り扱いの「シニアライフローン」は年金受け取り口座に指定することで利用できるローン

こちらは信用金庫の取り扱う高齢者向けの専用のローンとなります。

背景としては各信用金庫が年金受給者の口座開設を競い合い、低金利のローンを提供することで獲得数を伸ばすといったところから多くの信用金庫が取り扱いをはじめたローンです。

特徴とし、ほかのローンと比較すると2.5%前後の低金利で融資受けることができるという点です。こちらは年金担保貸付と同時に利用することはできません。

利用は、年金の受給する口座をその信用金庫にする事が必須条件となりますが、完済時の年齢が80歳まで利用することが出来ます。

年金の受け取り口座の設定が必要ではありますが、年金を担保にする必要はありません。

取り扱いのある信用金庫

取り扱いのある信用金庫を一部紹介します。ご自身が年金の受給口座に設定している信用金庫へ一度問い合わせを行ってみてください。

信用金庫名限度額金利
京都中央信用金庫100万円以内3.40%
東京信用金庫100万円以内2.50%
東京ベイ信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
興能信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
佐原信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
帯広信用金庫100万円以内3.85%
中兵庫信用金庫100万円以内2.06%
滋賀中央信用金庫100万円以内3.50%(固定)
4.50%(変動)
湖東信用金庫100万円以内4.0%
(引き下げ項目あり)
豊橋信用金庫100万円以内4.0%
埼玉縣信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
島田掛川信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
(引き下げ項目あり)
鹿沼相互信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
川之江信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
羽後信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
さわやか信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
青梅信用金庫100万円以内5.00%
広島信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
沼津信用金庫100万円以内1.80%~2.10%
横浜信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
島田信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
網走信用金庫100万円以内7.00%
旭川信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
盛岡信用金庫100万円以内店頭問い合わせ
福岡ひびき信用金庫100万円以内2.95%

どの信用金庫も限度額は100万円であり、金利条件は異なるものの低いところだと2%台で融資を受けることが出来ます。

基本的に好条件で融資を受けることができる為、積極的に利用しない手はありません。

上記の他にも取り扱いのある信用金庫はあるので、年金受給中の方は一度ご自身のお住まいの信用金庫へ問い合わせをされてください。

その他にも高齢者の人が融資を受けるためのローンや制度があるのでこちらをご紹介します。

年金担保貸付制度は「独立行政法人福祉医療機構」の取り扱う担保型ローン

年金担保貸付の申込書

年金を担保として融資を受けることが出来る唯一の制度です。

通常は年金を担保とする融資を行うことは金融機関では禁止とされているのですが、独立行政法人福祉医療機構(WAM)のみ取り扱いが許可されています。

融資を受けることができる人
  • 公的年金を受給中の人

年金の支給が停止されている人や、生活保護を受けている人は利用することができません。

基本的に保証人は不要ではありますが、連帯保証人を付けることでより低金利で融資を受けることが出来ます。

返済について

返済自体は、自身で毎月返済を行っていく形ではなく、年金を先に独立行政法人福祉医療機構(WAM)が受け取ります。

返済額を引いた年金額をいつも受給している口座へ振込を行う形で返済をしていきます。

年金受け取りの仕組み図解

通常はこのような形で年金の受け取りをするのですが、年金担保貸付を行うとこのようになります。

年金担保融資を受けた時の受取方法の図解

完済するまで一旦、入金されるまでの流れは独立行政法人福祉医療機構(WAM)が入るというだけでの違いであり受取は通常通りです。

融資を受ける可能な金額は10万円~200万円の範囲内で融資を受けることが出来る制度で月々に返済可能な金額の15倍以内を限度とした融資を受けることが可能です。

この制度は年々制度の縮小化が行われており令和4年3月末で受付終了が決定されています。

申し込みに必要な書類
  • 本人確認書類(免許証やパスポート等)
  • 申し込み書類
  • 年金証書
  • 年金の支給額を証明する書類
  • 印鑑証明書と実印

一定の審査基準はあるものの、手続きが済めば融資を受けることが出来ます。申し込みを行った日から3週間程度が目安です。

申し込みの窓口

借入自体の申し込みは普段年金の受給先の銀行や信用金庫等の店舗で行うことが出来ます。

一旦内容等を相談したいという人は、年金の受取口座にしている銀行や信用金庫で申し込みに関しての相談をしてみると良いと思います。

上記のシニアライフローンとは併用して利用することが出来ないので注意しましょう。

リバースモーゲージは自宅の売却資金を受け取りそのまま居住することが出来る

登記謄本のイメージ

こちらは持っている不動産を担保に融資を受ける方法となります。

リバースモーゲージというのは、主に銀行が取り扱っているローンで自宅を担保に老後の生活費や娯楽費などの費用を借りる事が出来ます。

融資方法も一括で全額を受け取るタイプか年金のように毎月振込を受け取るタイプかに分かれます。

お金を借りたら翌月から返済しなくてはならないイメージがあると思いますが、こちらは月々の返済は掛かからず、逆に毎月借入額が増えていく(全額受取除く)為、リバース(逆)モーゲージと呼ばれています。

リバースモーゲージのイメージ

メリットとしては、今いる自宅にそのまま住み、いつもと変わらない生活をおくることができます。そこから融資を受けることができる仕組みとなっているため自宅不動産を活用しながら資金の充当ができるという点が非常に有益です。

しかし、毎月借金が増えていくというのも怖いイメージがあり、どちらかというと返済面で不安を残すローンですが、このような返済方法を取ります。

返済方法
  • 契約が満期となる
  • 亡くなった場合は自宅を競売にかけ返済として充当する

契約者が亡くなった後は、保証人、または相続人がこの借金をそのまま継ぐ形となり、返済ができない場合は競売に掛け、返済金額として充当されます。

一つ言えるのはローンの種類としては極めて自宅を手放さざるを得ない可能性が高いローンであり非常に選択が難しいローンであるということ。

融資タイプには、いくつかパターンがありますがまず不安点となる部分から見ていきましょう。

契約満期よりも長生きしたらどうなるの?

基本的にどの金融機関も満期が20年で契約となっているところが多いのが特徴ですが、これを過ぎてしまった場合は一括返済を行う必要があります。

契約者にはデメリットしかなく、自宅の売却と融資を受けた金額の一括返済を行う必要があるため、契約満期がいずれ来るという不安を抱えながら融資を受けざるをえません。

利用中に不動産価値が大きく下落したらどうなる?

日本の家屋というのは基本的に減価償却されていき建物自体に価値を付けてもらうことができず基本的に土地値で担保価格を算出します。

可能性的に考えにくくとも、土地の価格が下がってしまい、融資金額のほうが上回ってしまった場合があるとします。

この場合は、契約者が亡くなるか満了になるまでは契約自体は続行されますが物件を売却しても借金のみが残ってしまうリスクを背負います。

リバースモーゲージというのは、融資金額と自宅担保はイコールというわけではなく、自宅を差し出した挙句更に借金をまだ請求するのか!と思わず言いたくなりますが、銀行は営利企業であり利益を出す必要があるため、このような利用者にとっては不利である融資条件となる事は理解しておきましょう。

こういったリスクを軽減するためにリバースモーゲージは申し込み時の担保の評価額の満額の融資を行わず、50%~70%前後の金額が融資できる最大の金額とされている銀行が多いです。

リバースモーゲージの取り扱いがある銀行
金融機関名サービス名
三菱東京UFJ銀行リバース・モーゲージ型 住宅関連ローン
三井住友銀行SMBCリバースモーゲージ
みずほ銀行リバースモーゲージローン 「みずほプライムエイジ」
りそな銀行リバースモーゲージ型住宅ローン「あんしん革命」
東京スター銀行リバースモーゲージ
横浜銀行はまぎんリバースモーゲージローン

リバースモーゲージは、一言でまとめてしまうと将来の不安が消えないローンです。

その代わりまとまった資金の捻出ができるローンであり、担保価値よりも低い金額の融資であるため、本人が仕事をしていない人であっても利用できますし、80歳以上の人でも利用することができます。

自宅を失う可能性の高いローンではありますが、その代わり自身の土地が亡くなるまで生活を守ってくれるローンでもあるため、利用を検討されている人は一度各金融機関へどういった条件で融資を行ってくれるのかを確認されてください。

ご自身の年金を受け取られている銀行や信用金庫などにも一度電話でリバースモーゲージの取扱はあるのか聞かれてみて下さい。

付き合いが長く、何度も通った銀行の方が安心して利用できるかと思います。

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